ちらちらち


ちらちらちちちちらちちち
リンゴを追いかけきてみたら
ちらちらちちちちらちちち
あそこにあるのは摩天楼
ちらちらちちちちらちちち
そして私は今日もまた
ちらちらちちちちらちちち
農協で買った一袋100円のバナナチップをむさぼるの

あなたが買ったそのエプロンを
私はどうして着ることができるのでしょう
あなたが買ったその襟巻きは
私にどうして話しかけるのでしょう
襟巻きとの会話をしていると
どうして気力が沸いてくる
襟巻きとの友情深めていくと
どうして涙があふれてくるの
いずれ別れはくるけれど
私の心は摩天楼
いずれ別れてしまうがいいさ
私はもう我慢できる
私はきっと我慢できる

さっさと掃除をしておしまいと
継母が怒鳴ってくるので殴ってやろう
気持ちだけ
気持ちだけ
思うだけならタダだから
思うだけなら怒られないから
思ってしまって後悔しても
それが私の人生なのよ

ちらちらちちちちらちちち
東京に行くと雪が珍しいという
ちらちらちちちちらちちち
東京に行けばなんでもできるという
ちらちらちちちちらちちち
けれど私は行かないの
ちらちらちちちちらちちち
この場所からは離れたくない

たどり着いたは異国の地
私はいつでも待っている
あの人来るのを待っている
理由は知らねど待っている
会えるというなら待っている
ほんとに会えると信じてる

ちらちらちちちちらちちち
くるのこないのどっちなの
ちらちらちちちちらちちち
こなくてもいい声だけ聞かせて
ちらちらちちちちらちちち
そして顔を見あげてみれば
ちらちらちちちちらちちち
あなたのことすら思い出せず
ちらちらちちちちらちちち
ただただ空を見つめるばかり

そして私はまた旅立つの
何かを求めて旅立つの
愛しのあの人もういない
それでも私は旅立つの
未来に向って旅立つの

ちらちらちちちちらちちち
ちらちらちちちちらちちち