名前名前名前名前をつけると

今回の改正は単に名前に使うことができる文字を増やしただけで、しかもその基準は「普段使われている漢字かどうか」という点のみ。そもそも何がいけなくて改正に至ったかというと、普通に使われている漢字の中で名前に使えないものが多かったという点。
名前を受理するかどうか決めるのは役所なわけでして、じゃあ「糞」という字が追加されて今までとどう変わるのかというと、今までは「糞子」ちゃんという名前は「糞」という漢字を使っているだけで不受理だったものが、今度は「糞子」という名前が受理に値するかどうかを役所が判断するところまで持っていける、つまりいままでは土俵に上がることすらできなかったものが、とりあえず土俵にはあがることができるようになったと。
不謹慎なだけな名前ならいままでの漢字だけでつけることだってできたわけだから(少なくとも役所の判断にまではもっていけた)、「糞」とかその辺の意味的にはとても名前には使えなさそうな漢字が増えたところでそれほど問題があるとは思えないし、将来そういう漢字に対して別の評価が出てくる可能性もあるわけで、そういう点では現状では使い勝手が皆無な漢字も常用されているかどうかという基準に合わせて「使えるように」したことには一定の評価があってもいいと思ったり思わなかったり。